朝晩のご飯を食べる時に使っている飯椀もほっと一息温かいコーヒーを飲むときに使っているマグカップも、やきものです。手軽に季節感を演出できる箸 置きも、うきうきするような綺麗な花を差す一輪ざしも、やきもの。私たちの生活に、やきものってのはとっても身近ってことです。なにしろ、その起源ははる か昔。日本で本格的な陶器が出現するのは平安時代で、中国よりもはるかに遅いのですが、現在から約1万6000年前に出現した縄文式土器は、焼成した土器 として世界最古の部類に属すると言われています。
それにしても「やきもの」と一言に言っても色々な種類がありますよね。この仕事に就くまでは「遺跡から出たやつ=土器、白いやつ=陶器、茶色いの=陶器」 という、まったくのイメージのみで分類していました。わたくし、O型。さすがおおざっぱなO型。ハエハエカカカザッパッパです(古)。しかし仕事をするの にそれでは困るので、勉強をしました。今では大雑把⇒小雑把くらいにはなったと思いますが、私の拙い説明よりもこの現代社会、便利なウィキペディアより引 用させていただきます。
土器
素焼きのやきもの。窯を使わず、粘土を野焼きの状態で700~900℃の温度で焼いたもの。釉薬(うわぐすり、またはゆうやく)はかけないが、彩色されて いるものを「土器」と呼ぶことがあり、その場合は、その彩色具を釉薬としないことを前提としている。歴史的には陶磁器の前身にあたる。
炻器
せっきと読む。「炻」は国字(日本で考案された漢字)。英語の”Stoneware”の訳語である。窯を使い、焼成温度は1200~1300℃。土器と陶 器の中間的性質を示すもので、釉薬の有無にかかわらず、透光性・吸水性ともにないものを指す。ウェッジウッドの「ジャスパーウェア」、ブラックバサルト、 ロッソアンティコなどの「ストーンウェア」も炻器である。
炻器の原語である”Stoneware”は西洋陶磁の用語であり、中国、日本などの東洋陶磁の分類概念とは必ずしも一致しない。たとえ ば、”Celadon”と呼ばれる青色の焼き物は、日本・中国では青磁(青瓷)と言い、磁器に分類されるが、欧米では”Stoneware”の一種とみな される。日本の陶磁研究者や陶芸作家には「炻器」という概念を立てる者と立てない者がいる。
日本では、備前焼や常滑焼などが炻器に分類される場合がある。これらの焼き物は「焼き締め」ともいい、釉薬はかけないが焼成において自然釉がかかるものが ある。また焼成において火襷(ひだすき)、牡丹餅などの模様が偶然(ときとして作為的)に現れることがある。原料に珪酸、鉄を多く含んでいるため、赤褐色 か黒褐色をしている。軽く打つと澄んだ音がする。吸水性はほとんどない。古墳時代に朝鮮半島からもたらされた登り窯を用いて焼成する須恵器が起源。ただし 常滑、萬古焼の朱泥、紫泥は別系統で中国の宜興窯の紫砂陶器が元である。
陶器
カオリナイト(カオリン)やモンモリロナイトを多く含んだ粘土を原料とし、窯で1100~1300℃の温度で焼いたもの。釉薬を用いる。透光性はないが、 吸水性がある。厚手で重く、叩いたときの音も鈍い。粗陶器と精陶器に分けられる。瀬戸焼、伊賀焼や大谷焼、ヨーロッパではマヨリカとそれから発展したファ イアンス陶器、ウェッジウッドのクリームウェア、クイーンズウェア等硬質陶器、ハフナー陶器などで知られている。
磁器
磁器は半透光性で、吸水性が殆どない。また、陶磁器の中では最も硬く、軽く弾くと金属音がする。粘土質物や石英、長石→陶土を原料として1300℃程度で 焼成するが、焼成温度や原料によって軟質磁器と硬質磁器に分けられる。また、石英の一部を酸化アルミニウムに置換し、強度を高めた磁器も開発されている が、こちらには透光性が殆どない。日本の主な磁器として肥前磁器(伊万里焼)や九谷焼などがある。英語では、産地名をつけた場合は、陶磁器共通に (産地名)+ware と言うが、磁器自体を指す場合は、 porcelain という。単に china ということもある。
※以上、「陶器」(2013年2月16日(土)13:45 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%B6%E5%99%A8より引用。
こうして見てみると材料も焼成温度も異なるものだということが分かります。そうして生まれるのがあれらテクスチャーの違いなのですね。土器風のオブ ジェなんて格好いいし、温かみのある器でほっこりカフェタイム、気合を入れてスペシャルかつアーバンな料理(ってどんなだ。)を作ったなら磁器できりっと 空間をしめる、など、イメージの演出に使い分けできます。
これら特徴も研究により日々進化し、まだまだ新しい素材が作られています。昨年は透光性陶磁器の開発により、温かみのあるランプシェードが作られるようになったなど、素敵で嬉しいニュースもありました。
芸術作品は空間を演出するというのに一役も二役も買いますが、中でもやきものは他の芸術作品と違い、使い手の入り込む余地が多分にあることがとても 魅力的だと思っています。実際に触れて使っていくうち、風合いが変わってくる、空間だけでなく親しみある歴史をも一緒に作っていける、素敵なやきもの。あ なたの身の回り、どんな色にしたいですか。そこに必要なやきもの、探してみましょう!
それにしても「やきもの」と一言に言っても色々な種類がありますよね。この仕事に就くまでは「遺跡から出たやつ=土器、白いやつ=陶器、茶色いの=陶器」 という、まったくのイメージのみで分類していました。わたくし、O型。さすがおおざっぱなO型。ハエハエカカカザッパッパです(古)。しかし仕事をするの にそれでは困るので、勉強をしました。今では大雑把⇒小雑把くらいにはなったと思いますが、私の拙い説明よりもこの現代社会、便利なウィキペディアより引 用させていただきます。
土器
素焼きのやきもの。窯を使わず、粘土を野焼きの状態で700~900℃の温度で焼いたもの。釉薬(うわぐすり、またはゆうやく)はかけないが、彩色されて いるものを「土器」と呼ぶことがあり、その場合は、その彩色具を釉薬としないことを前提としている。歴史的には陶磁器の前身にあたる。
炻器
せっきと読む。「炻」は国字(日本で考案された漢字)。英語の”Stoneware”の訳語である。窯を使い、焼成温度は1200~1300℃。土器と陶 器の中間的性質を示すもので、釉薬の有無にかかわらず、透光性・吸水性ともにないものを指す。ウェッジウッドの「ジャスパーウェア」、ブラックバサルト、 ロッソアンティコなどの「ストーンウェア」も炻器である。
炻器の原語である”Stoneware”は西洋陶磁の用語であり、中国、日本などの東洋陶磁の分類概念とは必ずしも一致しない。たとえ ば、”Celadon”と呼ばれる青色の焼き物は、日本・中国では青磁(青瓷)と言い、磁器に分類されるが、欧米では”Stoneware”の一種とみな される。日本の陶磁研究者や陶芸作家には「炻器」という概念を立てる者と立てない者がいる。
日本では、備前焼や常滑焼などが炻器に分類される場合がある。これらの焼き物は「焼き締め」ともいい、釉薬はかけないが焼成において自然釉がかかるものが ある。また焼成において火襷(ひだすき)、牡丹餅などの模様が偶然(ときとして作為的)に現れることがある。原料に珪酸、鉄を多く含んでいるため、赤褐色 か黒褐色をしている。軽く打つと澄んだ音がする。吸水性はほとんどない。古墳時代に朝鮮半島からもたらされた登り窯を用いて焼成する須恵器が起源。ただし 常滑、萬古焼の朱泥、紫泥は別系統で中国の宜興窯の紫砂陶器が元である。
陶器
カオリナイト(カオリン)やモンモリロナイトを多く含んだ粘土を原料とし、窯で1100~1300℃の温度で焼いたもの。釉薬を用いる。透光性はないが、 吸水性がある。厚手で重く、叩いたときの音も鈍い。粗陶器と精陶器に分けられる。瀬戸焼、伊賀焼や大谷焼、ヨーロッパではマヨリカとそれから発展したファ イアンス陶器、ウェッジウッドのクリームウェア、クイーンズウェア等硬質陶器、ハフナー陶器などで知られている。
磁器
磁器は半透光性で、吸水性が殆どない。また、陶磁器の中では最も硬く、軽く弾くと金属音がする。粘土質物や石英、長石→陶土を原料として1300℃程度で 焼成するが、焼成温度や原料によって軟質磁器と硬質磁器に分けられる。また、石英の一部を酸化アルミニウムに置換し、強度を高めた磁器も開発されている が、こちらには透光性が殆どない。日本の主な磁器として肥前磁器(伊万里焼)や九谷焼などがある。英語では、産地名をつけた場合は、陶磁器共通に (産地名)+ware と言うが、磁器自体を指す場合は、 porcelain という。単に china ということもある。
※以上、「陶器」(2013年2月16日(土)13:45 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%B6%E5%99%A8より引用。
こうして見てみると材料も焼成温度も異なるものだということが分かります。そうして生まれるのがあれらテクスチャーの違いなのですね。土器風のオブ ジェなんて格好いいし、温かみのある器でほっこりカフェタイム、気合を入れてスペシャルかつアーバンな料理(ってどんなだ。)を作ったなら磁器できりっと 空間をしめる、など、イメージの演出に使い分けできます。
これら特徴も研究により日々進化し、まだまだ新しい素材が作られています。昨年は透光性陶磁器の開発により、温かみのあるランプシェードが作られるようになったなど、素敵で嬉しいニュースもありました。
芸術作品は空間を演出するというのに一役も二役も買いますが、中でもやきものは他の芸術作品と違い、使い手の入り込む余地が多分にあることがとても 魅力的だと思っています。実際に触れて使っていくうち、風合いが変わってくる、空間だけでなく親しみある歴史をも一緒に作っていける、素敵なやきもの。あ なたの身の回り、どんな色にしたいですか。そこに必要なやきもの、探してみましょう!