陶歴
- 1934年
- 岐阜県土岐市駄知町に生まれる。
- 1959年
- 朝日新聞主催第8回現代陶芸展に初出品で佳作。第6回日本伝統工芸展初入選。
- 1961年
- 第10回現代日本陶芸展第一席。第8回日本伝統工芸展NHK会長賞受賞。
- 1962年
- チェコ国際陶芸展グランプリ受賞。
- 1967年
- 第10回日本伝統工芸展日本工芸会会長賞受賞。
- 1969年
- 35歳 日本陶磁協会賞受賞。
- 1982年
- 日本陶磁協会賞金賞受賞。
- 1987年
- 芸術選奨文部大臣賞受賞。中日文化賞受賞。岐阜新聞文化賞受賞。
岐阜県芸術文化顕彰受賞。
- 1992年
- 藤原 啓記念賞受賞。東海テレビ文化賞受賞。
- 1994年
- 重要無形文化財保持者「志野」認定。
- 1995年
- 紫綬褒章授章。
- 1998年
- パリ三越エトワールにて個展開催。
- 2000年
- 日本工芸会陶芸部会長及び常任理事。
- 2001年
- 東京、大阪、京都、横浜、名古屋で「志埜 人間国宝 鈴木蔵展」を開催。
- 2006年
- 岐阜県
- 2010年
- 第三回智美術館大賞現代の茶陶展優秀賞受賞。
- 2011年
- しぶや黒田陶苑「鳳觴 鈴木藏展」を開催。
鈴木藏氏(すずきおさむ/1934~)は、現代の美濃を代表する作陶家。鈴木氏は陶磁器生産地として長い歴史を持つ岐阜県土岐市に生まれ、16末~17世紀初頭にこの地で焼かれた志野焼きに取り組み続けてきた。
「志野は日本で生まれた独特の創作であり、日本人の感性、美意識といった最も基本的なすべてが凝縮されている」。鈴木氏のこの言葉は、志野の本質を突くものであり、簡潔な表現の背景には、半世紀にわたる伝統との対峙があり、積み重ねた思いを凝縮した深みがある。氏は志野の本質を、現代にどのように継承し、未来に伝えるべきかを精魂傾けて追及してきた。そうした作陶姿勢を最も象徴するのが、ガス窯専一による焼造で、志野は薪の窯で焚くのが最良とされた時代から鈴木氏はガス窯での焼成にこだわり抜き、今日に至るまで自身の創意による作陶を目指してきた。
「志野は日本で生まれた独特の創作であり、日本人の感性、美意識といった最も基本的なすべてが凝縮されている」。鈴木氏のこの言葉は、志野の本質を突くものであり、簡潔な表現の背景には、半世紀にわたる伝統との対峙があり、積み重ねた思いを凝縮した深みがある。氏は志野の本質を、現代にどのように継承し、未来に伝えるべきかを精魂傾けて追及してきた。そうした作陶姿勢を最も象徴するのが、ガス窯専一による焼造で、志野は薪の窯で焚くのが最良とされた時代から鈴木氏はガス窯での焼成にこだわり抜き、今日に至るまで自身の創意による作陶を目指してきた。